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9月26日葬儀研修会

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以前から「寺子屋セミナー」として何度か今時の葬儀の有様や変化についてともに考えてみる機会をいただいておりましたが、今回は神戸東組 門徒総代会が主導となって神戸東組の行事としてお集まりいただきました。

まず葬儀の歴史、お釈迦さまの葬儀は火葬であり、その時から既に分骨するという方法が取られていたこと、
そして時代の移変わりによる葬儀の変化、なぜ家族葬や直葬が多くなってきているのかを考えてみました。

誰しも自分の死については考えたくないものです、病気もせずいつまでも元気であることを願うのは誰しもです。
しかし生まれた限りは必ず老い、病魔に悩まされこともあります。そして今生のいのちを終えて浄土へ生まれていく。
死は不浄(仏教でいう不浄とは煩悩のこと)のものではありません。
仏教においての葬儀は、愛する者の死を通して遺された者が故人生前の厚情に感謝の気持ちを表し、慌ただしい日常の中で真摯に振り返ることのできなかった無常の道理を知らされる場であり、そして仏法を聴くという機会が訪れているという大切な儀式であるということでしょうか。
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そして後半は質疑応答の時間へ。
葬儀についてはインターネットからの多くの情報に惑わされていることが多く、その中で浄土真宗の葬儀の意味が見失われているのは間違いないようで、例えばビックリするような高額な戒名料(真宗では法名といいます)を請求されたりとか、残念な現象が多く見受けられていることへの質問であったり、葬儀に掛かる費用に対する質問、誰に相談すればいいのか等、率直な質問を受け壇上にいる住職方も答えに窮する場面もありました。
誤解を受けるような倫理観のない住職は極々一部であり、何事もまずお寺に相談して欲しいとお答えしました。
我々僧侶も日頃からご門徒さまとの繋がりを強く持たねばと、反省させられた研修会でした。


by shojutemple | 2016-10-07 00:25 | 日記 | Comments(0)