2018年 10月 23日
神戸老眼大学会 歴史散歩部

お話させていただいたのは正寿寺縁起です。
もともと真言寺院であった薬王寺が浄土真宗に転派したのは正寿寺に残る資料(過去帳)によると、本願寺第八世 蓮如上人の時代であったのは間違いないと思われます。
蓮如上人は1483年8月 湯治のため摂津有馬へ赴かれています。(帖外御文「有馬紀行」)
その後1486年3月 紀伊へ旅にでられました。(帖外御文「吉野紀行」)
この何れかの時に正寿寺は浄土真宗に転派し、蓮如上人から「南無阿弥陀仏」(現存)の六字名号が正寿寺に下付されたのではないかと推察されます。
真言宗 薬王寺の御本尊「大日如来」はその後も当地で日本にあった神様の信仰であった神道と、外国からきた仏教がひとつになって信仰された「神仏習合」として護られたようです。
当時、日本ではまだ仏教と神道の区別は特になされておらず、江戸時代後半になって神仏分離思想が強くなり、明治維新のあと政府によって神仏半然令を発布し、神仏分離となったようです。
その後、廃仏毀釈運動が起こり、明治6年に今の大日神社となったようです。
その時まで「大日如来」さんは深江に居らしたのだと思いますが、廃物毀釈運動で何処に行かれたのでしょうか?
確かな物的証拠が有れば良いのですが、古文書であったり言い伝えによって後世に伝えられるようです。
正寿寺の歴史にも他にもまだ知られていない物語があるようです。
温故知新、昔のことを調べて、そこから新しい知識や見解をえること。
これも住職の役目かな・・・と知ることができました。
by shojutemple
| 2018-10-23 12:00
| 日記
|
Comments(0)